「らしさ」の必要性 ◎


このごろ、「子供らしい子供」が減ってきたような気がしている。大人と

変わらぬ消費行動、幾多の大人顔負けの事件報道。。。

しかしよく考えれば、当の大人の変貌ぶりもまた、激しいのである。

今の時代、「自分らしさ」を追求する価値観が随分と広まってきているよ

うに思うのだが、何か大人らしさとか、人の手本になるとか、そういった

考え方が、時代にそぐわぬ窮屈なものとなってきた感があるように思う。

大人らしくない大人、子供らしくない子供、親らしくない親、先生らしくない

先生、、、ひょっとしたらトレーナーらしくない吹奏楽トレーナーも、ひそか

に増えてきているのかも。。。(汗)


私が子供だった時、何人か、「こんな人になりたいなぁ・・・」と憧れる大人

との出会いが、将来の自分のあるべき姿を描いてくれたものだった。

こういった人生の目標となる人を「先生」と呼ぶのだとすれば、人間に

とって「先生」とは、何と大切な存在なのであろうかと思う。


私の関わっているある学校を見ていて思った事は、先生らしい先生と

親らしい親がいるところには、必ず子供らしい子供がいるということだ。

子供は大人の鏡なのである。いつか私に「そうなりたい」と思わせて

くれた大人に、もう37歳の私は「もうならなければ!」と思う。私のこと

を見た子供がいつか大人になった時、そういった大人らしい大人、

トレーナーらしいトレーナー、親らしい親となって、次代に受け継いで

いって欲しいのである。

[04/09/27]