指揮者か?指導者か?(その4) ◎ ~読者の言葉・2


同じ読者の方から、再び掲示板にご意見を頂戴しました。前回にも増して

素晴らしいと思いますので、満を持して転載させていただきます。m(_ _)m

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(その3)を拝見いたしました。

デジタル、アナログという表現をされて らっしゃいますが、具体的であるか、

抽 象的であるかということに置き換えることができますね。

レッスンを乞うていた際に、その先生は何度やっても上手 くできない僕に

様 々なパターンで具体的に教えてくれました。フレーズに対し て、楽譜通り

吹 くだけでなくオクターブ下で吹かせて息のコントロールを実 体験させたり、

難 しい(高い)音などは抜いて、周りの楽譜を演奏できるよう にしてから楽譜

を 戻したり、とありとあらゆる方向からアプローチさせても らって、音楽を

作 る作業を教えてもらいました。

中高生は一般社会人とは比べ物にならないほど練習時間がとれますよね

(最 近の学校事情は分かりませんが。。。)

なのに、なかなか上手になれないのは何故 でしょうか。

僕もたま~に、高校生とご一緒する機会があって練習方法 や奏法を耳に

す ることがあるのですが、ほとんどの子達が、迷路に迷ってい て、練習

方 法を確立できていません。

ただやみくもに時間を費やしているだけなんですよね。。そこに、ちょっと

し た練習の方法や、コツを一言言うだけで劇的に変化したりし ます。


・高音が苦手な人には、あえて低音を練習さ せてみる

・タ ンギングが苦手なら、発音をさせずに息だけで切らせてみる

・スケールが苦手なら、あえて半音階を練習させる       などなど。


指導者の真価が問われるのはそういうひきだしの多さではないでしょうか。

練 習方法のアイデアマンというか、現場現場にあった練習を提 供していける

力 だと思ったりします。

テストの採点をして、「君は30点だったよ。もっと頑張 りなさい」というのでは

な く、「君は30点だったよ。漢字が弱いみたいだからそこを 少し重点的に

勉 強してごらん。テキストは○○とかがいいよ」

少々言い回しがおかしいですが、後者のほうが受動側にとって、きっかけを

掴 みやすいのはお分かりになって頂けるかなと思います。

暗中模索している生徒にきっかけを与えるだけで随分変 わってくることは

間 違いないです。

偉大な指揮者を目指すのは、素晴らしい奏者たちのいる団 体でなくては、

な かなか難しいのではないでしょうか。それより、素晴らしい 指導者、トレーナ

を 目指すほうが、最終的に学校、団からは「素晴らしい指揮 者」という称号を

与えてもらえるような気がします。少なく とも僕はそうします。

人にモノを教えるのって、難しいですね。

僕はそんなことはようしませんので、いつ も人のを見て、「大変そうだなぁ」と

ノ ホホンとしてます(笑)

またもや長くなってしまいましたが、最後まで読んで下 さった皆様、ありがとう

ご ざいました。


あ、僕は下手の横好きで楽器をやっていますので、別に上手でもなんでも

な いということを最後に付け加えさせてください(苦笑)

僕自身がこうやったら、もう少し上手くな るんだろうなぁ(苦笑)

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こんど、うちの学校に教えに来て下さいっっ!。|||||/ (_▽_)\|||||

[04/09/27]