◎ 指揮者の十か条 ~通勤電車から愛をこめて~ 

 
3月30日の五領中・陽明中合同バンドで指揮をした、「たなばた」の

名演を思い起こしながら、45分の通勤電車の中で一気に作ってしまった。

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1.奏者は、より高い要求を悦ぶ。


2.指揮者は、奏者の力を巧みに利用する。


3.奏者は「意識していない」時と「少し意識している」時と

   「かなり意識している」時で、それぞれ違う演奏をする。

   「少し意識している」状態が、最もうまくいく場合が多い。


4.ステージ上では、プロもアマもない。演奏のプロであれ。


5.奏者が本当に見ているのは、指揮者の背中である。

    まず自らが、音楽であれ。


6.合図は奏者にわかりやすく、聴衆にわかりにくく。


7.最初から指揮を見ずに演奏しようとする奏者はいない。

    必ず、気づかぬ内に、じっと指揮者を見つめている。


8.暗譜で振るかどうか迷ったら、自分が納得のいく指揮が出来

    そうな方にすればよい。気になるところは、見れば良いのだ。


9.音楽には「まかせてもらうべき所」と「まかせるべき所」が必ず

    ある。事前のスコア勉強に基づく適切な判断が奏者を安心させ、

    協力をうながす。


10.指揮者とは、鍋のフタのようなものである。

      閉めっ放しでも、開けっ放しでも、料理は美味くならない。

[03/04/03]