◎『丘の上のレイラ』◎
 


 

今年母校のコンクール・定期で指揮させていただく曲として、私が推薦して

いる曲。吹奏楽ビデオマガジン『WINDS』の「小編成を考える」という号を

買って”しまった”のだが、今年の『響宴』で発表された曲の一つとして紹介

されていたものである。今年も我が母校は25名弱という編成で、選曲には

至極頭を痛めていたところであった。
 

この曲は20人台でも演奏できる曲として紹介されていたのだが、その事は

別にしても聞くほどに気に入ってしまい、楽譜を注文してしまった。

(”アトリエM”によるレンタル譜。詳しくは星出尚志先生のHPへ。)
 

送られてきたスコアは、B4縦サイズだった。レンタル譜なのでそのまま

0.9mmのシャープペンで書き込んでいるのだが、このままだと汚れてしまうし

書き込みもしずらい。不精な私には珍しくファイルを買おうなどと思いついて

文房具屋に向かう。B4縦型のファイルなんて・・・、あ、売っていた!!。

これならば痛みにくいし、電車の中でも書き消しがしやすいので満足。

やはり道具は勝手の良いものを揃えなくちゃダメですね!。

また私は家にいると、どうもくつろぎ過ぎてしまうので、スコアに集中するには

通勤電車の中が最適、急行に乗らずわざわざ鈍行に乗ったりする事もあるくらいだ。

家で短い時間にピアノやキーボード等である程度音を出してから電車でスコアを

読むと、イメージが膨らみやすくて大変よろしい・・・(^_^;。
 

今回のスコアは私にとって、いつもとどこか勝手が違う。レンタル譜という僅少な

原本の中の一冊であり、この春発表されたばかりの、まだあまり演奏されていない

新曲。作曲家は、ネットの掲示板で少しお話(?)させていただいたこともある方。

スコアと接していても、何か生身の人間と接しているかのように、どきどきしてしまう。

一期一会というのか、スコアを読んでいる今この瞬間がとても大切なものに思え、

勉強にかかる手間ひまさえ、喜ばしく感じてしまうのである。
 

少し前までならば、作曲家と連絡を取れるなんて考えてもみなかったし、もう

亡くなられた作曲家ならばなおの事である。また、きちんと購入された楽譜ならば

まだしも、コピーを重ねて五線や音符がかすれてしまったり、もう消せない他人の

言葉のなぐり書きが印刷されているコピーのスコアを当たり前と感じていた頃も

あった。だがそんなスコアで勉強していて、このような気持ちになれるであろうか?。

個人的に詳しく書き込み勉強するために作ったコピーならばともかく、また借りれば

いくらでもコピーできるスコアだからと、安易に接する事に弊害は無いものだろうか?。
 

この面倒くさがりの私が、この機会にアナリーゼの技術を向上させたいと、やる気

満々になっている。しかしふと気が付くと、このように色々と考えさせられるものも

あったのである。

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え?、今年は「銅賞物語パート2」を書くのかって??。

それだけは聞かないでおくんなせぇ・・・(~_~;
 
 
 

[01/05/23]