◎理想の指揮者は「二重人格」・・・?
 

「あなたにとって理想の指揮者像は?」

今度読者アンケートを取る時は、もう一度この問いを発してみよう・・・。
 

→『わかりやすい棒と指示』『奏者に親切』『奏者の意見に耳を傾ける』etc.

→『奏者を引っ張っていく』『妥協しない』『自分の意見を押し通す』etc.
 

私はどちらかといえば指揮者なんて、不親切で気まぐれな方が良いと思っている

ところがある。指揮者は個性的だから良いのだ。ものわかりのよい民主的な指揮者

なんてつまらんに決まっている。最大公約数のような演奏に魅力などある訳がない。

魅力のない、覇気のない演奏なんて、ク○ープを入れないコーヒーなんて・・・、

・・・古いか。(^_^;
 

『奏者の意見に耳を傾けつつ・・・(はぁ?)、自分の意見は押し通し・・・(あん?)、』

指揮者って難しいなぁ。そんなことが出来るのは釈迦か仙人だけでごじゃるよ。

解決のヒントはないものか・・・。
 

一つはやはり、事前にスコアを勉強する時間を確保しておくことだろう。

たとえ理論的な知識が乏しくとも、「なぜこう書かれているんだろう?」という問題意識を

持って時間さえかければ、スコアの勉強はできる。

「わからない」ことはいいことだ。「何がわからないか」がわかれば、調べたり質問したり

できる。

「しない」のは最悪。奏者から質問されてから考え出しては間に合わない。時間さえ

かけて考えていれば、ある程度は答えられたろうに・・・。 ( - -)/~~~~~(>_<) 
 

今一つ思い出したのは、『JBA受講記・合奏法の巻』の五十嵐清先生の教え。

『時により「トレーナー性重視」か「音楽に命、エネルギーを与える指揮者性重視」かを

自身で選択しながら、楽団をリードして音楽を完成していかなければなりません』
 

そうでした。そのどちらが欠けても、良い指揮者とは言えないのですね。

「理想の指揮者とは、二重人格である。」・・・本日の結論。(^_^;
 
 

[00/06/04]