◎指揮者のためのリーダーシップ学・事始◎
前々から指揮者にはリーダーシップの勉強が役立つのではないかと思っていた。
「わざわざそんな事を学ばなければならないような者は、指揮者など務まらない」
という考えも浮かぶが、このホームページは「指揮者には誰でもなれる」という
事を前提としている。また優れた指揮者・リーダーとはどんな事からでも学び得る
能力が欠かせないとも思う。
この前実家に帰った時、親父がある古い本のコピーをくれた。会社を定年退職して
最近少しくどくなってきた親父さんだが、このコピーの内容の選択はなかなか気が
利いている。(^_^;;
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(中略)
・・・しかしながら、最近のリーダーシップに関する調査によれば、
つぎのような特質が会社内のすぐれたリーダーシップを助長する
傾向があるといわれている。
1.リーダーは部下の平均よりもいくぶん知的にすぐれている。
だが共働する人たちからすぐに理解されることができないほど
すぐれてはいない。
2.リーダーは興味と適性の広い人間である。
3.リーダーは言葉にまったく不自由しない。簡潔に、説得的に、
わかりやすくしゃべり、書く。
4.リーダーは精神的にも感情的にも成熟している。
5.リーダーは達成に向かって自分をかり立てる強力な内的な動因、
つまり動機づけをもっている。
6.リーダーは物事をやってもらうにあたって、協調的な努力の大事な
ことをよく知っており、したがって、いわゆる社会的技能を理解し、非常に
上手に用いる。
7.リーダーは、自分の仕事に直接関係がある技術的技能にたよって
仕事の遂行をはかるよりは、自分の行政的技能の重要性を認識して、
これを大事にして仕事をすすめる。
※出典『アメリカ経営学体系第7巻・人事管理』
ピゴーズ/マイヤース著 武沢信一訳編 日本生産性本部刊・1960年
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・・・下手な解説は不要。
[00/01/09]