◎チューニング◎
最近私が取り組んでいるチューニング方法です。
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①オルガンでB音を適当な音量で鳴らす。
②テンポ60くらいでカウント(メトロノームorスネアドラム)し、1人ずつ
4拍おきに隣にリレーしていきますが、5拍伸ばして1拍重ねます。
楽器によって時々音程だけが変わる以外は、信号音のように一つの
長い持続音を作ることを目標にします。
③以下の点にも、ピッチと同様に注意を払わせます。
○ブレス・・・指導者は、2拍の予備拍を各奏者毎に指揮します。
奏者を見つめて「準備して~」「ブレスして~」と語りかけるようにして
行います。
リズムに乗って確実にブレスすることが、音を音楽的に合わせるために
重要だと思うからです。
○アタック・・・はっきりと、印を付けるかのように、しかし響きを壊さずに。
○コア・・・5拍の間=6拍目の頭まで、正確に保つ。
○リリース・・・自然に美しくディミニュエンドする。
プツンと切ってしまうと、次の音に響きを音楽的に引き継ぐことができない。
○音量・・・全員が同じくらいの音量に聞こえる「基準の音量」を意識する。
○音色・・・息のスピード感を揃え、よく響く澄んだ響きを目指す。
④吹き方を揃えながら、ピッチと管長を調整していきます。
合うまで3~5周ぐらい、リレーを繰り返します。
ピッチが合っていたとしてもその他の要素が不十分であれば、
積極的に助言して直させるようにします。
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「よく音が揃っている」と感じる要素は、ピッチだけではないはずです。
仮にピッチがその中の最優先事項だったとしても、他の要素がおろそかに
なった音で合奏していても、一体感のあるサウンドはなかなか得られません。
「チューニングでピッチを合わせても、曲に入ると全然音が合わない」という
現象は、この辺にも原因がありそうです。
これらの要素を揃える意識を育てることは、個々の奏者の演奏力のバラツキや
ムラを無くし、アンサンブルを向上させるための助けになるはずだと思って、
現在、試行錯誤しながら取り組んでいます・・・。
※私の指導しているバンドはせいぜい20~40名程度ですが、
人数の多いバンドでこれを全員でやるのは難しいかもしれませんね。
何か一つでもヒントになればと思います。
[01/09/29]