◎問題意識◎
ここでは私が指揮・指導をしてきたつたない経験から、多くのバンド・奏者に
共通して見られた問題を整理し、解決への指針を探って行きたいと思う。
私自身も決して人の事を言えた義理ではないが、よほど最初からしっかりと
教えられていない限り、譜面に書いてあることを忠実に音に出来ている人は
少ない。難しくて吹けないところを一生懸命さらって吹けるようになるのは
良い事だが、その反面「長い音符をポーンと良い音で吹く」ということが案外
忘れ去られていることが多い。長い音符が良い音で響かないということは、
管楽器にとって最も大切な息が入っていないということであり、しっかりと
息が入っていなければ、難しいパッセージをさらいまくって指は回るように
なっても、息がついてこなくて音がきれいに出ないから、結局うまく吹ける
ようになることを妨げてしまう。
「良いリズムとブレスで、そして楽譜に忠実に。」
これをキーワードとして、次から進めてまいります。
[01/01/08]