◎どうしてポジションを覚えられるの?◎
長年トロンボーンを吹いていると、もう考えもしないことなのだが、
たまーに『どうしてポジションを覚えられるの?』と尋ねられて、返答に
窮することがある。先日も何年かぶりに、他の金管楽器を吹いている
中学生に尋ねられた。
自分では、早いパッセージを吹く時にも、いちいち「次のポジション
はあのへん・・・」なんて考えてはいない。
腕の伸ばし方と音程の関係で、微調整しているだけなのである。
(吹き癖によって特定の音域のポジションの取り方とか楽器の鳴り方に
少し偏りが出る事があるので、気をつけなければならないが。)
しかし、真面目に質問してくれた中学生に向かって、
「うーん、テキトウだねぇ・・・」とか、
「腕が勝手に動くんだよ・・・」とか、本当の事でも結構言い辛かったり
するので、
「1ポジションから7ポジションまで大体同じ所で、あとは耳で調整するん
だよ」と言ってみたものの、その後少し、考え込んでしまった。
これほど的を得た説明が難しいものは、無いのではないかと・・・(^_^;
[01/07/15]