◎ 指揮法DVDの研究~出の合図は2拍前に~ ◎


最近購入した、保科洋氏の『指揮法』DVDが気に入っている。

この技術を盗みたいと思って、色々と真似をしてみる。

究極のやり方としては、鏡にテレビの画面と自分の指揮が並ぶように

して、そこまでしても盗みたい。「似て非なるもの」という言葉があるが、

どんなに真似て振ってみても、やはり違う。楽譜の読み込み、流れの計算、

1拍前には次の音の出を明示できている。そして、その1拍前が”早い”のだ。


どんなに同じテンポ感で振っていても。私の腕が重い、脱力とコントロールが

十分でない、ということまではわかった。音の出、新たな曲想ニュアンスの

明示のタイミングが悪いということは、指揮者にとっては”死活問題”とまで

いえるかもしれない。


今日指揮を練習をしていて、ふと思った。

「サン、ハイ、」と、少なくとも2拍前に次の音の出や新たな曲想ニュアンスを

示す意識を持ってはどうか。そう思ってやってみると、なかなか良い感じに

振ることができた。


自分の思った通りの音楽を提示しつつ、各奏者に「この指揮ならば、自分の

”思い通り”の演奏ができる」と感じてもらえることが、指揮の一つの理想の

形ではないかと思う。そのために有益なテクニックではないだろうか?。



※指揮法DVDは、文字で表せない指揮法の機微を学ぶのに大変有効なメディアでは

ないかと思っている。秋山和慶氏の指揮法DVDも今注文している
。次回は両者を

比較してみたいと思う。

 

[08/11/03]