◎第三話 「黒板に書いたこと」◎
 

私は通常は会社員なので、指揮・指導には休日にしか行けない。

「問題を抽出し、課題を与え、チェックする」というスタイルで指導を進めていく

ことにした。あくまで副次的な存在である。

「指導者・先輩が、生徒・後輩を指導する」という発想だけでは間に合わない。
 

生徒達には『知識』と『経験』が欠けているが、『知識』なら割合すぐにカバー

できるはずだ。しかし、聞いただけでは忘れてしまうのが人間というもの。

黒板に書いておけばいつでも確認できるし、休んでいた者にも伝わる。

しかし黒板には1日のスケジュールなどが書いてあり、スペースは少ない。

できるだけ短く、要点を絞った的確なメッセージでなくてはならない。
 

・・・黒板の上の隅の方に、ごじゃごじゃ書いてみた。

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◎メトロノーム使用、机を叩かない、(指揮を)見て演奏する習慣

◎2人以上で練習する時は、必ずチューニングする(音を揃える意識)

  →チューニングのポイント

  1.揃える(音の高さ・音量・音質・音のスピード感)

  2.音が安定していること

◎広いホールを想定した音作り

◎遅いテンポで練習

  →アタック・リリースのタイミングとタッチ、正確なスラー演奏

◎音楽(音の流れ)が「自然であること」

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書くだけで効果があるなら、書いて帰れば済むのかなぁ。(^_^;
 

[00/07/21]